ある日本人の英語

H. G. Wellsの小説「Kipps: The Story of a Simple Soul」の翻訳出版に向けた作業ブログ a one-man effort to translate a novel by H. G. Wells, “Kipps: The Story of a Simple Soul” (1905) into Japanese and publish the results

(雑談)今朝、目撃:大仕事に北へ向く犬

語源再発見

昨晩から朝に掛けて、子供のとき、自分のであったかはっきりしないが、飛ばしたプロペラ・リング(正式名不明、中心からいくつか半径にハネがあってヘリコプターのプロペラのように垂直軸まわり回転で揚力を得て飛ぶ*1)が木の高いところに引掛ったことを思い出した。その連想で、「竹とんぼ」ということばを思い出そうとしたが寝惚け頭に「竹の子」しか思いつかなかった。起床するころには思い出していて、「子」でなく「とんぼ」、「とんぼ」、はて「とんぼ」とはもしや「飛ぶ棒」ではなかろうか、と思いついた。古語辞典で「とんばう」を見つけたが「ばう」が見つからず、しかし国語辞典で「棒」の旧仮名遣いは「ばう」と確認した。後にインターネットで検索し、「『とんぼ』とは『飛ぶ棒』」は大勢の意見であるらしいことを知り、この語源再発見に一応の決着を見た―
のですが、その前に散歩出たのでした。

犬の用たしの方位問題

散歩中、公園脇の歩道を行くとき、犬を散歩させている人を追い抜いた。いや追い越した。が、犬の行動が気になった。それは、数か月前にYouTubeで犬の行動に関するアニメーション動画を見て、大仕事の際、犬は事前にくるくる回ってから北を向いて仕事を遂行するという趣旨のことを聞いていたからだ。以来、犬を見かけたとき(思い出せば)、注意しているのだが、それまではその機会はなかった。道行く見知らぬ犬の飼い主に尋ねてみようかと思ったこともあった。それでいて、近所の顔見知りの人の犬を連れているのに遭遇したときは、忘れていたのか、関連の情報を聞き出すことはできなかった。

しかし今日、ついにその時はやってきた。追い越した後も、気になって見ていると行動が怪しかった。犬が向きを変え出した。回る回るとことばで頭で思っているうちに勘違いしたのだろうか、円を描く感じではなく、その場で自身の方向を変える感じだ。つまり回るとしたら体を直径にした感じ*2。そういう印象だというわけで、しげしげ観察したわけではない。こちらがちらっと見たことに飼い主は気づかなかったはずだ。正直、犬が用を足したということすらはっきり確認していないのだけれど、犬が位置を定めて止まったのは見たし、飼い主が処理準備らしき姿勢になった印象もあった。そして方角も、影の方向からして北を向いていると思われた。

して、グーグルすると、日本語サイトでは、話題にはなっているものの、「南北に体を向ける」、つまり「北か南を向く」、という話になっているらしい。たとえば、

犬がウンチする時、頭は北か南を向いてる? - 先日のTV番組で、「犬がウン... - Yahoo!知恵袋

(このサイトは、自分の犬はそうならないと否定的な回答が多い)

自分が聞き違えたか、思い込みか、と思ったが、南より北が多いという記事もやっぱりあった。

www.scienceabc.com大小の用のほか眠るときにも回るらしい。体内GPSがあって地球磁場で補正しているとのこと。

If you notice your dog turning around a few times before urinating, defecating or even sleeping, they are, in fact, recalibrating their internal GPS with the Earth’s magnetic axis. They are more likely to point due North during the 20% of daylight when the magnetic field of the Earth is most calm. Moreover, even when the field fluctuates, they seem to actively avoid the East-West axis.

 

追記:この記事を基にした日本語記事は別にありました。

犬は「地球の磁気」を感知する。うんちのときに北を向くって知ってた? - ナゾロジー

*1:この柔らかいプラスチック製のリングを載せて回転させる発射装置、まあローンチャと呼べそうな物がある。後者を左手に持ち、そのタブを右手の指でつまんで勢いよく引っ張るとそれにつながる糸の巻きついていた回転軸が高速回転して、回転で生じた揚力により飛翔リングが飛び立つ。ただし以上は今、遠い過去の印象からちょっと想像しただけで書いたもの。形態も仕組みも詳細は異なるかもしれない

*2:それは大げさでコンパクトに丸く回ったのではないかと思い直した