ある日本人の英語

H. G. Wellsの小説「Kipps: The Story of a Simple Soul」の翻訳出版に向けた作業ブログ a one-man effort to translate a novel by H. G. Wells, “Kipps: The Story of a Simple Soul” (1905) into Japanese and publish the results

ひまじんのバカじまん:辞書の外箱をカバーにしてハードカバー化してみた

本の外箱どうしていますか?

北杜夫「どくとるマンボウ航海記」の終わりのほう「本の話から船乗りのこと」に、本を買ったなら、そして外箱に這入っていたら、いちいち出していたのでは本を開くまでに時間がかかるし、云々で、すぐに捨てることにしているという趣旨のことが書かれていました。

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私には、そういう習慣も潔さもございません。しかし、使用時に出すのがめんどうであるのは誠にそうで、たとえば世界名作大観の二冊(平田禿木の「チヤンス」上下)は、ながらく箱から出したままにしてきて、ごく最近やっと箱に入れました。一方で辞書などで外箱から、がまんして出し入れし続けているものもあります。不便ですが、ソフトカバーの場合、たぶん、箱がないと立ちにくいので、そうしている、ような気がします。

 また辞書を購入してしまった

 先日(正確にいうと2月2日17:24頃)、古本屋でロングマンの英英辞典(2005)を購入しました。「チャンス」の作業のせいか、前より増して英語がわからなくなった気がしているので、この辞書をながめてみようかしら、という気になってしまったから、です。かなり価格が下がっていたこともありますが、変な写真とか載っていて比較的飽きにくい予感がしました。変な、というのは、たとえばaccidentというキャプションで、金槌で指を叩いてしまったらしき人をフィーチャーするとか、そういうものです。裏面が透けそうな薄い紙にカラー印刷してあったり、ページ同士が互いに端でくっついていたり、なにか妙な趣きがありました。CDも付属していて、使うつもりはないですが、封も切っていないし、背面の接着面もまだ未使用で、ただ裏見返しに挟んであるだけでしたが、じゃまなので、接着しました。

そして、やはりこの辞書もソフトカバーで箱入りでした。箱に入れないと自立しにくいので思い切って箱を壊して、はさみを雑に入れて、カバーのようにしてみました。

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外箱をカバーにして着せられたロングマン辞書の姿

そうしたら、ハードカバーみたいな感触になりました(上の写真)。さらにもう少し普通のカバーもしたので、使用感は、もうハードカバー辞書そのもののようになっています。

発明?提案

出版社は、読者の好みにより、本のカバーにする想定で外箱を設計してもよろしいのではないか、とふと思いました。

内容を問い合わせたら返事が来た

カバーとは関係ありませんが、さらに思い出深い一冊になったのは、最初のAの項目に(小さな)不審な点があったので、Pearsonに問い合わせて、しかも、しっかり返事が来たのです。15年以上前の本についてなので、すぐにきちんと対応されるとは思っていませんでした。