ある日本人の英語

H. G. Wellsの小説「Kipps: The Story of a Simple Soul」の翻訳出版に向けた作業ブログ a one-man effort to translate a novel by H. G. Wells, “Kipps: The Story of a Simple Soul” (1905) into Japanese and publish the results

近況:POD出版

紙の本の出版準備はまあできた。

目的の形式はPDFだが、なまけてMicrosoft Wordで始めた。どうしても300ページほどにはなってしまう分量だが、それ自体、なんでもないことだった。ラップトップ上での作業だが、編集中の反応が待たされることも、少なくとも印象に残るほどにはなかった。

意外と問題だったのは、縦書きの目次だ。確か、ページ番号の向きが90度間違ったものが生成された。割り合いローカライズはしっかりしていると思っていたMicrosoftで、ずっと前からあるWordにその程度の問題が未だに残っているのが不思議だ。回避方法はきっとあるのだろうが、がんばらず、目次は横書きにした。

それから縦書きなのだが、自然には右閉じにならないみたいだ。アラビア語を有効にして(もちろん双方向言語ならなんでもよいのであろう)とかいうのがネット界隈の対処法らしく、それに従ったが、邪道に違いあるまい。
まがりなりに柱も設けた。Wordのセクションのことをよく知らず、翻弄されつつ、今回の作業でわかるようになったとは言えないがともかく経験は積んだ。

アプリケーションの習熟度の問題もあるだろうが、とにかく今回限り、という感じの、今後メンテできるかあやしいWordデータでもよいことにしてPDFはできた。

心配なのは、印刷結果で文字が正しい向きを向いているか、ページが番号順に右閉じで並んでくれるだろうかということだ。この辺はだれかが保証してくれるものでもなかろう。印刷する側がどれくらいチェックしてくれるものなのかわからない。今回はNextPublishingのプリントオンデマンド出版を利用してみるのだが(そちらには途中、見本印刷を注文して確認したけど)結局のところは、アマゾンから一冊買って、文字化けなどチェックするのが推奨されている。まぬけな気もするが客になって自分の販売する本を発注するわけだ。で良ければ、それ以後いつも大丈夫なのかも知らないけれど。。。